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新大学名称決定と爆弾捜索のための入構禁止~大阪府立大学、大阪市立大学爆破予告
先日、2020年6月26日、新大学の名称が発表されました。
大阪公立大学
副首都大学大阪、じゃぁなかったようです。
副首都大学大阪~二番目じゃダメなんですか
は、ちょっと押しだったんですけどね。
というくだらない冗談はさておき。
英語名表記も併せて同時に発表されました。
これは進歩です。
そういえば、昔、大学の英語名表記でいまはなき全学議論をして意見が分かれてたのを思い出しました。その時に解決しときゃぁこんなことにならなかったのにね、と思いだされます。
大阪府立の大学は、少し権限はちがうけど地方行政立で米国でいえば州立。地域住民の資本による大学なので、一般的には Univercity Of 〇〇、と表記されてます。学生ものスポーツ映画でよく出てくる、U.C.L.A. なんていうのは、カルフォルニア州立大学ロサンゼルス校、というわけです。CTUロサンゼルス、もおんなじネーミングルールですね。これが市レベルになると、前につくということなんでしょうか。L.A.P.D, N.Y.P.D., みたいに。あれ、消防署は F.D.N.Y.(Fire Department of the City of New York)ですね。でもやっぱり地方組織は、Of です。リンカーンの、that government of the people, by the people, for the people、です。
一方、現在の大阪府立大学の英語名称は、Osaka Prefectur University。
これは純粋に固有名詞です。
直訳すれば、確かに大阪府(立)大学で意味は十分通じますが、本来、そこにはそれ以上の意味はありません。
ま、それはいったん横に置き、大学の名称、大阪公立大学。
これまでも、現在もなお、組織の把握が非常にあいまいで、運営も同様の公立大学法人大阪。いまだに組織図もよくわかりません。大学の名称を大阪公立大学にしたのはいいけれど、略称はともに同じになるんでしょうか。とりわけ (公) の表記は、公立大学法人の意味と法令で定められていたような。それなら大学は大阪公でしょうか。果たしてこれは混乱を招くためなのか、意図的に混同するためなのかは定かではありません。ま、そんな先のことは、本研究室教員には無関係です。これからもあいまいな扱いで混乱を平静として運営していくという方針が垣間見れたただけです。
さて、英語呼称と発生してしまった事件に話を戻して。
新しい英語表記に対して、発表同日、国立大学大阪大学総長が異議と遺憾を示したそうです。さらに、同月29日には、WEB上でこれも公式に、University of Osaka も大阪大学の呼称だと主張されたそうです。いや、まぁ、大学教員の組織意識のなさはいずこも同じなんですよね。民間の感覚ではありえないものです。正式名称でないものを自由に使用するのですから。しかも今回は、トップが、その権利までも。既得権は確かにあるのかもしれないですが。ちなみに大阪大学総長 西尾章治郎先生のご研究分野は先進のコンピューター科学だそうです。
結果、それに呼応した人が、大阪府立大学および大阪市立大学を7月1日に爆破し、ついでにサリンもばらまくという行動に出ることにしたそうです。
きっかけになった大阪大学総長の発言は、本来、公式名称でもない University Of Osaka を海外で使用していることに問題があるように思います。公式英語表記って、国内向け、という認識なんでしょうか。まぁ、このルーツは、たぶん東京大学にもあるわけです。なぜか東京大学は、国立大学なのに、The University Of Tokyo の名称を使用してきました。きっと、この表記の意味も考えずそれを使用してた教員が、東京大学から多くの空挺部隊を大阪大学にも降下させた結果、文化が変質して伝播したの ’かも’ しれません。ちなみに、東京大学のすごいところは、The がついているところです。これがつくと地方大学とは意味合いは全く変わってしまいます。The は、King of University のイメージを与えます。この時の Tokyo は、もはや都市ではなくって、首都=国家です。欧米の報道が日本の政府を Tokyo と呼称するのと同じです。つまり、日本を代表する大学、という意味です。京都大学は、自大学の英語表記 Kyoto University を唯一最強のブランドとしてこれまで一度も揺るがないようです。大阪大学は、どうして University Of Osaka なんかを使う教員を許容してきたんでしょうか。せいぜい、National University in(at) Osaka です。
国立大学は国立大学グループであったわけで、個別の法人化後の現在もその色合いは濃い状況です。そうであればせめて、例えば博物館等の名称にみられるように、National University ○○、のような英語表記にしておけばよかったということです。そのほうがいかにも、って感じで、格もあるし、かっこいい感じもします。Osaka University なんて、私立大学っぽいです。University Of Osaka は、いうまでもなく、地方大学っぽい名称です。
今回の大阪公立大学の英語表記は、「大阪の住民の大学」という意味では、住民の気持ちは別としても、ファンダメンタル(とはいえ税金資本の大部分、あるいはピンハネも考えると微妙ですが、大学運営費交付金相当額で運営されていますが)的には、ようやく大阪の住民の大学になった状況に合致したわけです。
# 実情を表現するなら、University of Menbers of University Osaka suported by Gaverment でしょうか。もはや意味不明です(^-^;
それに、大阪大学総長に呼応した人も、報復って言ってるけど、社会情勢を見れば、大阪公立大学は、10数年後には、大阪大学か、どこかの大学法人に吸収されている可能性もなくはないようにも思います。そんな英語呼称くらいで、ぐらつくくらい大阪大学が下手ってきているとは思いませんが、今回の大阪大学総長のご発言は、結果的に、公立大学法人大阪の大学教員にとっては迷惑となってしまいました。潜在的には犯罪者だったのかもしれませんが、作らなくていい犯罪者を生んでしまった感もあります。
本日6月30日及び翌7月1日は、全学入構禁止、です。
優秀で著名な先生方へのこれくらいの愚痴を吐くくらいは、下級の教員には許してもらいたいものです。
というわけで、ちょっと個人的な恨み節をうなりつつ、VPN機能を駆使して、仕上げの参考文献整理も含めて、今日中に原稿を作り上げなければ・・・・・え〜ん、文献がダウンロードできないよぅ〜
※本研究室教員は、もちろん、英語の専門家ではありません。海外留学も、海外大学駐在の経験もありません。英語は奥が深すぎて苦手です。これをきっかけに、難しい前置詞に思いを馳せてみてください。上記内容の真偽については、英語ネイティブな人よりも、英語ネイティブかつ英語の専門家にご確認ください。日本人でも、日本語の先生でも、日本語の知識のない人がいっぱいいるように、英語で流暢の会話ができても、英語を理解している人は限られていると思いますので。。。