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大学評価の項目のグローバルスタンダードは
今年も、英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が、本大学卒業式の24日に、日本版の2020年大学ランキングを発表したそうです。
世界版は研究機能を評価しているそうですが、ローカル版では教育力を重視しているそうです。まぁ、本来は受験生に十二分な能力があれば、優秀な研究に携わって、そのままユニークな研究者になればいいのですが、日本では、世界の基準とは異なって、学生も保護者も、就職ツール(看板)としての大学への期待が大きそうですから、研究力なのか教育力なのか、このアンケート結果の利用という意味では実勢反映は難しいところですね。
「世界大学ランキング」で用いられている評価項目は、学生、企業人事、研究者へのアンケートと大学使用に関した調査を行って、学生1人当たりの資金・教員比率、授業充実度など、企業人事担当者や研究者の評価、外国人学生・教員の比率など、16項目を調べるのだそうです。
詳細項目の人事の評価だけ見ておけば、今後の受験生の方にはもってこいの資料”なのかも”しれません。
で、まもなくなくなる大阪府立大学は、57位。吸収母体側の大阪市立大学は49位。
調査によれば、大阪府立大学は国際ランキングは1001+クラス。大阪市立大はひとつ上のクラスです。
学生一人あたりの資金は \2.638 円と、2020念トップの東工大の4.714円の半額近く。
スタッフあたりの学生数は 9.8人、で、これは8.4人と比べると15%前後。
学生男女比(女性:男性)は、36:65。東工大は工科専門大学なので 15:85 と比べるのは微妙。
国際的注目pointは上昇中ですが、詳細は各自で見てみて下さい。
大阪府立大学では、研究型大学を目指すと言っていたので、教育予算の必要性が少ないのでしょうか。実感としては、相変わらず資金がない状況なのではとおもいます。なんせ。統合によって目指す目的がそれだからでしょう。でもこの圧倒的な差の改善は、根本が向上しない限りは厳しそうですね。当然、教員の給与待遇、業務環境にも反映されているというところです。優秀な教員を引っ張ってきても、特別優遇でもしない限りは、成果も資金も集めることができません。同じような授業料ならば、公立よりは断然国立大学、という声の根拠が見えてきます。
大阪市立大学の評価も概ね類似していると言うことは、基本的な問題は大差ないので、大きくなっても、ファンダメンタルな状況はあまり変わらないのかも知れません。これからも、物量や投資なんかではなく、”精神論”で戦っていく(公)大阪、です。入学した学生さんも、”根性”でがんばることで成長して下さい。グローバルスタンダードな評価項目は、(公)大阪には、これからも尚、たいへんつらい項目、でありつづけそうです。