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唐突の休講とリモートへの急変
Hang out the white flag.
絶対安心、を謳っていたにもかかわらず、わずか4営業日ほどでの方針転換。世界に誇る先進大学のはずがそのトップの判断と行動は、あまりにもあっけなかったようです。
大阪府立大学緊急対策本部長からの変更依頼とのことですが、対面授業開始判断に一体どのようなデーターを用いて、いったいどのような科学的考察をしていたのか大変気になります。そもそも情報収集はしていたのでしょうか。何を基準に判断したのでしょうか。
状況は別に予想の範囲内で、各指標も府下新規感染者1000人越えくらいは控えめな外挿数値予想内の範囲で、想定済のはず。
ただ気になるのは、既に複数研究室がコロナによる閉鎖状態にあるという情報が今回初めて下々の教員に知らされました。そんな話は聞いていませんでした。
にもかかわらず、講義は安心、完璧な対応であるかのように装って、対面授業を実施しようとしていたのには少し驚きました。そんな事実を隠蔽したまま通常授業を強行するには、それだけの科学的効果が実証された対策だったはずですが。まぁ、キャンパス内感染把握後、小店舗程度の清掃は1日一回、継続していますが、大手民間企業のような消毒対応もしてるふうには見えません。きちんと接触感染ではなく、飛沫感染用の消毒作業も行ったのでしょうか。きっと行っているはずです。
いずれにせよ、状況が急変したわけでも、状況の予想ができていなかったわけでも、まさか学内感染状況を把握してなかったはずもないであろうに、ほんの5日ほど前、あるいは昨日夕刻の教育推進本部の会議終了後に関連部門担当者からリモート併用の可否確認の回答を得たその時点でさえ、その状況下で、かなり自信を持って対面授業開始を広く説明していたのに、そのわずか1時間後の対応急変。急の方針転向は腑に落ちません。まさか大阪府知事に倣って浪花節的判断というわけでもなかろうに。
科学はどこにあるんや。
どっかのテレビCMのフレーズとイメージが重なってしまいます。いち早く関西で主流となったイギリス由来変異種の情報は英文では調べることは比較的簡単です。若年層にも感染し、発症しやすいタイプということは、最近の国内報道でも日本での結果を利用して報じられています。感染した人の一定割合で、感染後数週間から数ヶ月後から始まる後遺症もあるそうです。味覚嗅覚障害や頭髪脱毛、男性は精子減少など、学生さん世代の感染者にも見られるらしいという国内報道も、一部では報じられているようです。脱毛も、毛母細胞へのダメージ。増殖再生する細胞はまだ良いですが、卵子のように発生時期にできてしまう細胞は、科学的推論で卵子ダメージによる生殖能力への影響も公表されています。生殖に関わる細胞は、卵細胞も精祖細胞も数に制限があるようですので、将来、少子化が加速して、Sci-Fi 作品のような新しい生殖技術が求められるかもしれませんね。
工学域、工学研究科の長からの連名メールメッセージには、「今が踏ん張りどきです」とありました。この両局の対応の振れを眼前にすると、いったい何を踏ん張るのか出来の悪い教員の私には大変悩ましいです。
学生のみなさん、重ね重ね、ご安全に。