[Re:06] Reboot : ゼロから始める OpenFOAM @ windows トイレの換気も頭つかってくれよ その5(二次元再改善編 窓のみ開放)
今回も、前回同様、前々回使用した薄いモデルを使用して、境界条件だけを変更して、窓は全開、ドアは全閉、の条件で計算を行います。今回は、これまでの経緯を踏まえれば、窓、ドア、全開よりも早い段階で発散するのではないか、と予測されます。果たして結果は如何や。
モデルコンセプト
モデル側面、計算条件も前と基本的に同じです。
計算条件
前と同様。
部屋の置き差は、長さ 10 m 、 高さ 2m、くらい。
トイレ室内の周囲の壁は静止壁で、それ以外は滑り壁
換気扇は 高さ 40 cm くらいで 10 m/s の流速指定
窓は静圧 0 Pa 指定、ドアは静止壁。
それ以外はほぼデフォウルト設定
計算結果
解釈(注:計算条件は十分には検討されていません。念のため)
計算の開始直後の流れ場(上の図)は、やはり換気扇のオーバーシュートで、計算領域全体が負圧になっているようです。次のステップでは直ぐに圧力は0付近に戻ります。その後、やはり予想通り、換気扇周辺は負圧が強くなっていくようです。
負圧の領域が広がり始めました。赤い静圧の領域も成長し始めます。
計算領域全体もなんとなく赤みを帯びてきています。窓からの流れの勢いが強くなって、室内の圧力を上昇させているのでしょうか。
計算領域内の圧力が大きくなり、換気扇部分は低くなって二極化が進みます。
最終的には値が非常に大きくなって発散してしまったようです。
予想通り、かなり早い段階で計算は発散してしまったようです。このあたりの流れに対する対処を、パラメーターを操作する必要があるのでしょうか。逆に、予想通りなので、まぁそれなりの結果である、ともいえます。