ゼロからはじめるParaView — [08] アニメーションで、見る

アニメーションなんて、俗っぽい。

なんて思った時期もありましたが、静止画を並べてみるよりも、令和の時代はカーソルをすすすーっと動かして見れる時代になったので、動画で変化を見るのはとても理解の効率がよいようです。

Save Animation

このメニューを選択して、一画像ずつ時間をかけて書き換えながら保存するParaVIEW の動作を見守るだけです。コマ範囲は、歯車アイコンで表示されるテキストボックスで指定できます。でも、間引けない?おし締めは、20~50コマ程度で一度うまくいくか試してみることです。

【トラブル】

上述のようにうまくいけば問題ないのですが、せっかく長時間にわたって出力させた AVI書式のファイル。ダブルクリックして再生しようとすると、圧縮形式がイレギュラーだ、みたいなエラーが出て再生が出来ません。

そもそも、情報基礎でも習っている動画形式のファイルに多分、AVI も含まれていたはずです。好奇心と向学心が旺盛な学生のみなさんなら、当然理解しているし、わからなくてもどういうものなのかはそのときに調べたことでしょう。

簡単に補足すれば、AVI は画像のコンテナですので、中に入れるものは何でもありです。でも、外から見ると、AVI です。AVI を作成したり受け取ったりするときは、コンテンツ形式を意識しないといけませんし、Windows上 で使うときは、マイクロソフトの流儀に注意しないといけないようです。

ブラフなどの図は、JPEG のような圧縮形式画像にすると、輪郭がぼけたりします。だから、インデックスカラーのPNGを使ったり、ベクター形式の SVG なんかもいいかもしれません。コンテナには何でも入りそうです。

でも、じゃぁそれを開くときはどうするのか。

自分でツールを作るのならよいですが、その辺の完成度の高いフリー、あるいはオープンソースソフトを使う場合に、とってもイレギュラーな AVI に対応できるかどうかは大変重要です。

世間では、 AVI には Jpeg を入れる。

どうもこれが無難なようです。

と言うわけで、何か設定でトラブルを起こしたのか、せっかくの AVI が開けないときは、上述のことを踏まえてください。

一プロしジャー

緊急避難、あるいは遠回りでも無難にいく一つの方法は、

      1. ParaView では、Save Animation メニューから、Jpeg あるいは PNG 画像を吐き出させる。
      2. それを、ImageJ で画像群としてインポートする。インポート時に画像を間引くことも出来ます。
      3. 取り込んだ画像群を、Jpeg 指定で AVI に保存する。
      4. Windowsツールでも開けることが出来るでしょう。

という感じも、手法の一つです。

サンプル FlowField

静止画の出力

Save Animation で静止画を選択すると、保存先フォルダの選択指定が求められて、ファイル名の設定も求められます。静止画は、このファイル名の後ろに連番が振られますが、連番の開始番号は設定できない?未調査です。もし指定できなければ、続きを書き出すときには不便です。

時刻表示

Sources > Annonated Times

時刻が表示されますアニメーションには時刻があった方が実時間のイメージができてよいですよね。表示位置はプロパティウインドウでいろいろ変更できます。