FSET Standerd ポンプ操作

ポンプ。それは流体機械を学ぶ技術者にとってはメインテーマです。

とはいえ、私が学生のころには、その地味さ故に、あんまり関心はなかったです。特に、当時、流水を利用した実験や研究テーマがなかったため、接する機械もありませんでした。旧大阪府立大学へと出戻り後、ポンプの授業は持つものの、ポンプをまともに操作する機械はなかなかありませんでした。

最近では、当時のおもに資金面での問題を乗り越えるため、結局設計の必要最低限の能力がスキルアップし、最近ではポンプを用いた循環型可視化用水槽が運用されています。ただし、ポンプ自体は当時の流用のため、ポンプ自体のエネルギー効率も悪く、また、インペラの清掃が不十分なままに運用に突入しているため、製造時本来の性能は出ていないようです。

そういう状況と、現代高騰教育の機械工学関連専門家目外し状況もあって、全くポンプ自体を知らない世代が、本研究室に来るとたいへんなことになりそうです。ま、ここしばらくは希望学生もいないのでその心配は要りませんが。

でも、まぁ、残り少ない年限にそういう学生さんが来る可能性もあと2回。それに備えた備忘録です。

ポンプで水を流す、というと、スイッチ、ポンッ!流体、ドバッ!

なんていうヒトが大多数。そもそも自分で流路を設計するなんて想定もしていなければ、仮にそんなことさせればいろいろ問題が生じて、最悪は水槽は破壊されてしまうことでしょう。

仮に破壊工作的な問題を乗り越えた後、学生が無頓着に放置して実験するのは、脈動です。そもそもせっかく循環式の水槽を製作したのに、脈動を放置すると言うことは、全くバックグラウンドに関心なく、最高効率とされ理最小労力でノルマを果たして卒業したら勝ち、というタイプの、日本人に最近多数を占めるタイプの学生さんです。いかにも日本の高級高度な教育の成果があふれています。

さて、本研究室では、一応複数形式のポンプがあります。
昇竜小ならば、小型のダイアフラムポンプ。もっぱら、水マノメーターのエア抜きに使用されていました。最近では出番がなくなってしまいました。

実験装置に組み込む、となると、主力は渦巻ポンプ(遠心式)になります。

遠心式は、基本的には脈動を起こしません。

しかし、それは教科書上の建前。実験室の廃刊を見れば、罠が隠れている、いえいえ、あからさまに落とし穴が見えます。

それは俗称、鳥居配管です。

コの字になって、配管内に空気が溜まりやすくなっている配管です。