FSET Standard ~ 材料の選定
本学の設計製図演習では基本的には設計は行いません。それは授業で行っているはずです。でも、そこで何を教えられているかを考えると、結局設計なんて本課程では教えていないような気もしますがいかがでしょうか。本学類全体でも同じ状況のようです。
ま、私の授業を受けたことのある学生さんならば、そんなことは問題ではなく、何をすべきかはわかっていることでしょう。もちろん実行しているかどうかは、自由民主主義国家なので各個人の判断ですね。
というわけで、材料選定。
普通は、何か製品を作る際に、設計者はそれが使われる状況を把握しているものです、上流設計では。したがって、その装置に求められる機能の一つひとつを吟味しなくても、おおよその素材は絞り込まれてくるものです。
しかし、、、
そもそも素材の知識がない学生さんたちは、とてもじゃないですがそんなお題目医だけでは全く意味を成さないことも周知の事実です。ではどうすればよいか。手っ取り早くよく使い材料だけ説明して、あとは OJT です。
アルミ、といっても持っても重量感もわからない、説明したことを翌日にはすべて忘れてしまうにゃんこ脳な学生差には、習うより慣れろ、から始めるしかないです。にゃんこでも、経験したことは結構からだが覚えているものですから。
材料
材料にはいくつか種類があります。多様化した現在は、樹脂材量まで含めると結構たいへんです。
金属
古典機械工学ではこれがわかっていれば事は済みました。でも、その扱う種類模型金属系で種類が増えましたが、まずは鉄系とアルミ系を押さえておくのが順当です。よっぽど高熱を扱う場合には、ステンレス系以外にもチタン系も押さえないといけないかもしれません。かつて圧力配管に銅系を使用するのは、曲げやすいからですが、今は樹脂全盛です。水道管もそうですよね。
樹脂
いまは身近になった樹脂材料。はっきり言っていろいろありすぎてとてもではないですが把握できません。本研究室では部材としては、まぁまぁ強度メンバーで使えるアクリル、高価になってしまった塩化ビニール、小物作りの俗称プラ板、スチロール版、発泡塩ビ板。さらに成型にも用いるエポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、などなど。さらにはゴム系まであるのっでたいへんです。
つづく