[11] エポックメーキングな飛行機(01) きかいのき_翼のある乗り物、二点

翼に注目した独断と偏見によるトピックス集、の記事になる予定です。

楕円翼 / brind fastener  礼式艦上戦闘機とハインケル

機械工学的に留意対力学を利用するのであれば、
翼(素)より(主)翼かもしれません。
というわけで、
工学的な問題や事象(あえてここでは現象とは言いません)に関連した話題を探ってみます。
が、あんまり深入りすると、まだ謎の二つめの機械に行き着かないので、途中で一端そっちに飛ぶ可能性は大きいです。

航空機は1800年前後に、
オットーリリエンタールなどが人力グライダーで滑空飛行した後、
当時の大きく重たいエンジンを、
なんとか飛行機に積んで離陸、飛行したところから始まります。

頭初の航空機は、
揚力を発生し、しかも軽量で丈夫な構造にするために、
木製翼桁とワイヤーを用いた構造の複葉機(翼が高さ方向に二枚、三枚重なった翼)だったようです。
これらは、軽量化するためにテンション部材とコンプレッション部材を分け、翼の剛性と強度を保つように工夫されていました。
既に学んでいるように、
翼に比べてテンションを受け持つ細い丸ワイヤーの抗力は桁違いに大きく、
構造工学の進歩とともに、
ワイヤーを減らした複葉機や、
薄翼でも十分に片持ちで保持できる単葉機が登場し、
現代では、特に理由のない限りは単葉機が使用されるようになりました。

さて、単葉と複葉、工学的にはどような特徴があるのかを考えてみてください。

・水平投影面積が小さくなる(翼巾が抑えられる)