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2021年10月5日の出来事~システム要件を満たしていません(Windows11 UEFI)
10月5日。
昨日はいろんなことがありましたね。
とはいえ気になるモノひとつ、影響を受けるモノひとつ。
ひとつは、ノーベル物理学賞に気象モデルを構築した日系米国人の真鍋淑郎さん。
この方の先見性は、60年以上前に、当時はまだ予算削減もなかった時代にもかかわらず、早々に日本の大学の研究環境に見切りをつけて、海外の招待を受けて渡米したこと。
そのきっかけになる優秀な博士論文を作成する過程で、注目され得る論文を発表したこと、です。
やっぱりノーベル賞を取る人は、30歳までで決まってる、ってことですね。就職でも何でも、夢を叶えるのには東京が最適なのと同様、優秀な研究者を目指す学生さんには参考になるのではないでしょうか。
もう一つは、Windows11 の発売。
影響を受けるのは UEFI以外の拒否。
貧乏研究室の本研究室では、チェックしたところ 2011年以前のマザーボードがいっぱいなので、ほぼ、オールアウトです。個人的なつてで入手したパソコンがかろうじて合格するかどうか。
そのうちに実験室に出向いてチェックが必要です。
真鍋さんじゃないけど、日本では研究費が少ないのが実情。使えるものはとことん使うという研究室も中にはあるはず。日本の大学の一部には、端末なのでWindows10 にだけアップグレードして、古いハードウェアを利用していたりすると、総買い換えのラッシュになる研究室も多いかもしれません。
ま、本研究室にとって幸いなのは、新法人大阪の財務状況が芳しくないので、Windows11 移行はきっとまだまだ先になるだろう、というところです。
いまだに IE から離れられないので5年くらいは大丈夫かな。
でも、UEFI。
自作の古いアプリケーションなんかもひかかってくるんでしょうか。
そうなったら、、、結構死活問題かも。しばらくはプログラム改修だけで時間が過ぎていきそうです。
そんなことはしないですむでしょうけど、今回のアップグレードはどうして下位互換を切り捨てたのでしょうか。
まぁそれはきっと、プリインストールでマイクロソフトさんもしっかり収入を得ているわけですが、プリインストールするには当然、ハードウェアメーカーさんに製品を売っていただかなくてはいけません。
ギブアンドテイク、です。車輪の両輪です。
この言葉はモラルハザードやハラスメントの現場でよく用いられる言葉です。
下位互換を持たせて BIOS に対応したって、世代交代、機種更新は劇的に発生はしないですが、セキュリティ向上は成せるのに、どうしてそうしなかったのか、と考えると、上述の邪推も真実味があるというものです。メーカーによるカスタマーへのパワハラです。まだまだ動くハードウェアを、Windows のために廃棄する必要が出てきそうです。コンピューターの寿命をマイクロソフト社が握っているような雰囲気です。もちろん、可能な部分は Windowsシリーズから手を切って、Linux 等に乗り換えればいいのですけれど。システムエンジニア業やメンテ業にも特需が発生しますが、エンドユーザーの中小企業などには、コロナ開けにちょっと手痛い出費になるかもしれませんね。まさに、パワハラの様相です。
携帯電話もコンピューターも、機器の寿命ではなくって、ソフトウェアコントロールで、製品の寿命を人為的に制御する時代なのです。動けばいいので良いものを作らなくっていいや、っていう最近の学生さんの考え方がまさに時流になっているのでしょうか。各種メーカーの存続という観点でも、これもまたSDGs、サステナブル社会に必要なコストをみんなで負担するという未来の形なのでしょう。
コロナのおかげで世界の経済は停滞して、その間にいろんな経済的被害が発生しています。
少し経済が上向いたこの頃に、こういう手法で古い過去(製品)を切り捨てさせる商法。
きっと増えていくのかもしれませんね。