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プログラミング、おすすめの一冊
別記事にて、プログラミングの勉強は、勉強の仕方によっては非常に有益になる、と紹介しました。
# ま、そもそもプログラミングを真剣に考える多くの人には無用なレベルのお話ですが。
このサイトの趣旨に合う、そういう、教育機関内の学習レベルの人には、一冊の本(2分冊)をお勧めします。
この本には、大切な基本理念が含まれています。著作年は、プログラミングの世界で言えばもはや、前、前々時代的ですが、この本の値打ちはそこではありません。プログラミングを設計する際の思想です。それは、もちろんコードもですが、例えば稀ですが、言語を構築する際の思想にも共通します。もちろん、その概念は一般機械“設計”にも共通です。たとえ事務屋さん(管理部門)でも、どうして書類処理が煩雑なのかと悩んでいる人(悩んでいるだけでもかなり有望ですが)には福音です。大きな解決のヒントになると思います。
この書籍の中には、平たく言えば、
などなどが含まれています。プログラミングのグループワークに係る内容も多くあります。題材がプログラミングなだけに、一般業務に拡張しにくいと思われるかもしれませんが、一方で、プログラミングだけに非常に具体的な指針が示されています。
この本の趣旨、主張にかかる文章を、まずはざっと斜め読みして、そこに上述のような思想を感じられたら、まずは意義があったということでしょう。
評判も悪くはない本ですので、いい値段ですが、これ一冊のみで十分理念を学ぶことができるというものです。
変数はどうネーミングされるべきで、それはなぜなのか。
理由についてきちんと触れられているところも共感できます。
もちろん、プログラミングに関する1000以上ページにわたる書籍なので、プログラミングについての具体的な例示もありますし、非常に理念的な部分もあります。具体的な部分に時代を感じるかもしれませんが、そういう古いものが改善されて最近の言語や開発環境などが考案、実現されていることも実感できるはずです。それは、まさしくカイゼンで、あらゆるもの(ソフトウェアはもちろん、各ジャンルの機械、法令規則、社会システム、など)の設計に関わっています。
本学本過程では、そういう想像力が必要とされる設計を、カリキュラム上はきちんと教えていますが、この本は、その必要性を確認できる書籍であると思います。