雑感
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つくづく、身障者に厳しい大阪府立大学
つくづく、身体障害者、とりわけ下肢障がい者にきびしい大阪府立大学です。
結論から言えば、
下肢障がい者は絶対に就職先に大阪府立大学を選ぶべきではない
です。
中百舌鳥キャンパスでは、原則、何か改変があると、身体障害者への配慮はデフォルトで何もありません。学生向けは、改変とは別に、トイレはほぼ完了したため、細々と独立してスロープとエレベーターを作り続けているようですが、その予算額は各自で調査されてみるとよいかもしれません。職員向けは、基本的には、何か事業を行うと、そこに身障者向けの配慮があることがきわめて少ない。
遅れている地震対策で、建物改修によって業務の場所が移動しても、エレベーターやトイレ等、日常活動に欠かせない設備の利用に対して利用上の一切の配慮はありません。設備を作るまでで、運用についての観点が抜け落ちていて、全くその観点からは不合理な基準で物事が決められます。
身障者の活動は全く無視して、業務での移動がキャンパスの端から端に、しかも敷地のほぼ対角線の距離を移動するように変更されます。対角直線距離で600m、実測800m強、移動が必要になりました。
移動時に、自転車等の手段を購入して導入すると、今度はその通行路のど真ん中を進入禁止に設定されます。移動距離と時間が1.5倍程度強いられます。業務段取りで、一旦引き返してコースを替える必要が強いられます。その場合はもっと時間ロスが増えます。業務阻害によって、日々、大きな不利益を被らされます。
さらに、移動路を分断された上に、駐輪スペースには、身障者用の特別な配慮はなく、駐車スペースの最寄りの1に身障者用を指定する程度で、身障者の立場には立っていない処置で十分な配慮とされます。やむを得ず無視せざるを得ませんが、イリーガルです。
また、最寄りの出入り口ではないところにある身障者用駐車場は、施錠方法の運用が改定されて、一番遠い出入り口しか夜間は建物に入れなくなってしまい、駐車スペースから入り口へは、建物をぐるっと回らないといけなくなってしまいました。出口と入口を分離してしまうなんて、厳しすぎます。
研究活動の場である実験等との距離があるだけでなく、トイレ等の設備も、100m程度離れた、18時過ぎ以降は、300m以上離れた施設までトイレに出向かないといけません。
活動においても、資材、機材の運搬には、人事課からはハートフルオフィスを利用してくれ、都案内されましたが、コンプレッサーなどの機材どころか、エアコンや冷蔵庫でもコンプレッサーが入っているために不可、門前払い。実験装置の転換作業も装置だから門前払いです。結局、機械工学に関しては研究活動の活動に対する支援体制は全くなく、環境悪化と共にだんだん手間と時間がかかるようになり、研究の自由がどんどん制限されていきます。実験系の身体に障害を持つ教員へのサポートは実態は全くないのが公立大学法人大阪、大阪府立大学です。
結局そういう作業や業務は、研究費から時間あたりの料金を支払って、作業をお願いすることで、身障者研究社は研究を進めていく方式での、身障者支援体制が本法人では利用できるということです。作業が増えるほどに、研究に直接資する研究費が減っていくという、身障者に対する特段の合理的な配慮が実現されています。
さらにさらに、下肢障害である故に交通用具通勤をしているにもかかわらず、今回の入構時タイムカードの導入に伴って、ゲート通過時に、一旦車を手前に駐車し、別途降車して記録しにいかなければならないタイムレコーダーまで、歩行を強いられるようになりました。同じICカードで、入構時には二回通過認証作業を、降車歩行という作業を伴う強いられる作業が付加されました。
そのほかでも、交通用具利用出張で、駐車場代支給廃止、タクシー代原則不支給、など、活動すればするほどに結構自己負担経費がかかります。
配慮してもらって活動しやすくなるどころか、どんどん状況が悪化したり、それまでの工夫によるそれらへの対処をせっかく自ら行っていたのに、それをちゃぶ台返しのようにひっくり返されて無に帰されたりたりします。国の法律と一緒で、制定時は議論し話題になるのに、その後の改定して知らないうちに悪く変わっていく様と似ています。個人的に対応しているため、それは大学の措置ではないので関係ない、仕方がない、ということです。
本法人では、基本的に学生以外には就業上の問題の受付窓口はありませんし、これに対応するだけでも精神的負担が大きいです。工夫をひっくり返されると、まずは時間的、金銭的に大きな損害ですし、それが続くと結構精神的にもめげます。
ここまで来ると、身障者配慮どころか、ほとんど身障者ハラスメントではないかと感じるほどです。
というわけで、身体障害者、とりわけ下肢障がい者の方には、公立大学法人大阪への就職は強くおすすめできません。健常者に最適な職場。たいへん残念な労働環境です。
労働者に対しての方針、活動がこのようなものですので、入学希望の学生さんも、本学を選定する前に、決して遠慮することなく、実情を、今一歩、踏み込んで確認されるとよいと思います。
ご参考になれば幸いです。