調理器具と圧力

【執筆中】

このコーナーは、一般向け、とは云いつつ、力学を、工業製品に適用したり、理解したりする際の、その形状の解釈、決定、まさしく機械工学の中核を為す「機械設計」へ適用、応用、利用すること、これすなわち、問題解決能力の素養や勉強方法を身につけるためのきっかけに用いる、ネタ帳です。

 

今回は、圧力。

調理で言えば、圧力鍋。あるいは最近の高級炊飯器。いずれも薄給の下っ端老齢教員には贅沢品です雲の上の存在です。それでも機械工学でその仕組みは理解できます。理解と、最終的には使いこなしのきっかけになれば幸いです。

 

圧力は、ある面に垂直に作用する力です。これは、構造工学の基礎を為す材料力学の応力と似ています。応力の面外力が圧力と同じ関係で、物理学的には同等と言えます。静止流体や完全流体の世界は、圧力だけの世界です。材料力学のその他の応力は、せん断力という面内力。これは、粘性等を考慮した場合の流体力学に登場します。流体力学がなんか難しい、十考えの人は、まずは完全流体を取り扱うポテンシャル流れを勉強し、材料力学の応力を想像し、その力が、面内力か面外力かを意識することです。そうすれば、それは機械設計における強度評価につながっていくことでしょう。

相変わらず前置きが長いですが、その圧力。

圧力鍋は一体どういう原理で調理が可能となっているのでしょう。

まずは、謳い文句を調べてみましょう。

ヘイワ・鋳物屋(山形県)「信頼と実績の家庭用圧力鍋」
いや、仕方ないです。このメーカーは、製造業としてユーザーへの保障は素晴らしい会社です。もう無理と思われるような古いナベの消耗品も、リーズナブルなお値段できちんと入手可能です。謳い文句がこれなのは仕方がないです。

ティファール(フランス)「毎日の料理が早くて、カンタン」

フィスラー(ドイツ)「音が静かで、上記をほとんど逃がさない」

その他にも、
「0分調理があなたのキッチンの常識を変える!」
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