テーマ:エアクッションサクションパッド
エアクッションサクションパッド
非接触で懸垂支持が可能なハンドリングデバイス.
表面に傷や汚れの付着などが生じると不都合な製品、すなわちハードディスクなどのウェハ、液晶パネルなどの電子デバイスや、塗装されたカードなどでは、非接触で製品を搬送する技術が用いられています.通常は、製品下方から空気を吹き付けるなどして圧力を発生させるフローティング技術であるエアクッション装置が利用されます。この方法なら、磁力などを用いる方法に比べ、製品に与える影響が少なくすみます。
しかし、生産ライン内で製品を搬送する場合、下方からの支持だけでは不便な場面があります。たとえば、台から別の台へと載せ替える場合などです。台が移動できる場合などは、製品の支持されている台の横に別の台を運び、スライドさせて乗り換えることができますが、生産性やレイアウトの都合で困難な場合が多いものです。また、製品を裏返すことは不可能です。
このような場合、製品を上方から懸垂して持ちあげる必要が生じます。
このような場面で、非接触で製品を持ち上げることができるデバイスが「エアクッションサクションパッド」です。
エゼクタの原理とエアクッションの原理が融合したこのパッドは、現在、「フロートチャック」という商品名で本学科OBである明石博氏が経営する ソーラーリサーチ研究所 から供給され、最新の大型液晶の生産ラインでの搬送にも採用されています。このデバイスを直接、あるいは様々な装置に組み込むことで,非接触の懸垂ハンドリングを実現しています。
商品および適用事例の説明、ご質問はソーラーリサーチ研究所 をご覧ください。