ゼロから始めるParaView — [11] 時系列データーの抽出とグラフ化

OpenFOAM の方で間違って書いてしまったけど、書いた本人も混乱するので両方に若干変えて掲載。

 

時系列処理をする場合は、計算の出力は、欲張らず、身の丈で、ほどほどに間引いてギリギリ少なめに出力する方が良さそうです。

計算の調子を確認するのに必要な情報は、空間的な定点における物理量の観察です。

ParaVIEW では、以下のステップで作業するようです。

  1. 観測したい点を、選択
  2. その位置におけるデーターを全時間から、収集。
  3. スプレッドシートの保存。

ちなみに、グラフに表示できるのは、一点のみの各種物理データーのみのようです。複数点の時系列データーを、同時には作業、表示はできないようです。

  1. 選択
    選択する方法はいくつか用意されています。
    選択する対象は、ポイント、面、ブロック、の三種類があるようです。
    ここではデーターを収集するので、ポイントを指定します。
  2. 読み込み
  3. スプレッドシート

 

スプレッドシートには、利用できる項目が左上のボックスに、プルダウンメニューで表示されます。その中から、図示したいデーターを選択すれば、それが倉分反映される、ということです。

出力されたスプレッドシートには単純な物理量だけではなく、

物理量値、最小値、最大値、平均値、標準偏差、

などが含まれることもあります。それは選択したデーターセットに依存します。それも、スキルが上達すれば、アレンジできるようです。

この値が、スカラー量なら単体で、ベクトル量なら3成分と大きさ、というふうに、大変データー量がインフレーションしています。

それら物理量の後に、時刻、座標、、、のデーターが記されています(順番は対象による?)。

うっかり時間区切りの多いファイルをエクセルで開くと二進も三進も行きません(動かなくなるという意味)。

この例では、物体後方のあるx軸上の観測点における、圧力、速度(x, y)、速さ、渦度(z) の時間変化を示しています。グラフ的には 5秒あたりから、実際はもう少し早い時刻から、変動し始めた物理量が、15秒前後でいったん渦度の最大振れ幅をとって、その後やや減少して収束していく湯女様子が見られます。渦の放出が安定するまではまだ時間がかかりそうですが、放出渦の周期を得るにはほぼ大丈夫そうな時間の結果です。

これで視覚的に収束や非定常の状況を認知できるようになります。

ちなみに、この結果はデーター量が多すぎて、そのままではアニメーションに変換することはできませんでした。